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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻11号

1992年10月発行

文献概要

増刊号 図解 診療基本手技 第2集 診療手技 注射法

成人の注射法

著者: 高見茂人1

所属機関: 1柳原病院・内科

ページ範囲:P.192 - P.195

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 注射は,経口与薬に比べて,薬物が急速に,かつ消化液などの影響を受けずに,安定して吸収されるという利点がある.したがって,経口摂取が不可能な場合や,経口投与では薬効が期待できない場合(消化管での吸収障害,肝での代謝など)のほかに,薬剤の有効血中濃度を速やかに得て,また確実に維持したいときには,注射が行われる.
 しかし,注射は医療事故のなかでトップを占め続け(事故全体の過半数),末梢神経麻痺,ショック,感染など重大な障害を引き起こす危険性がある.また,筋肉内注射の濫用による,小児における大腿四頭筋拘縮症の多発というにがい教訓は,安易な注射の適応に厳しい反省を求めることになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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