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文献概要
増刊号 図解 診療基本手技 第2集 診療手技 外科的治療手技
切関・排膿法
著者: 柵瀨信太郎1
所属機関: 1聖路加国際病院・外科
ページ範囲:P.299 - P.302
文献購入ページに移動●適応と禁忌
軟部組織に細菌感染が起こると,血管拡張,血管壁透過性亢進,白血球や大食細胞の出現などのびまん性炎症反応が生じ,発赤,腫脹,疼痛,熱感をきたす.起炎菌が黄色ブドウ球菌,嫌気性菌の場合には組織壊死を起こしやすいため,中心に細菌を貪食した白血球,大食細胞,壊死組織から成る膿が貯留し,周囲は肉芽組織により被包化され膿瘍となる(図1).膿瘍形成を起こす代表的疾患を表1に示す.
切開排膿は,膿瘍形成に対して適応となる.臨床的には,炎症性腫脹の中心に軟化,波動,限局性圧痛の出現した時期に行う.
軟部組織に細菌感染が起こると,血管拡張,血管壁透過性亢進,白血球や大食細胞の出現などのびまん性炎症反応が生じ,発赤,腫脹,疼痛,熱感をきたす.起炎菌が黄色ブドウ球菌,嫌気性菌の場合には組織壊死を起こしやすいため,中心に細菌を貪食した白血球,大食細胞,壊死組織から成る膿が貯留し,周囲は肉芽組織により被包化され膿瘍となる(図1).膿瘍形成を起こす代表的疾患を表1に示す.
切開排膿は,膿瘍形成に対して適応となる.臨床的には,炎症性腫脹の中心に軟化,波動,限局性圧痛の出現した時期に行う.
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