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文献概要
増刊号 図解 診療基本手技 第2集 救急手技 内科医に必要な救急処置
緊急内視鏡検査法
著者: 白井孝之1 椎名泰文1
所属機関: 1東海大学医学部・内科学6
ページ範囲:P.371 - P.373
文献購入ページに移動●概念と適応,禁忌
緊急内視鏡検査とは消化管出血後24時間ないし48時間以内に行われる内視鏡検査,ならびに急性腹症や消化管異物の発生後速やかに行われる内視鏡検査をいう.
消化管出血が最も頻度の高い適応で,中でもTreitz靱帯より口側からの出血である上部消化管出血がその60〜70%を占める.本検査の施行により,出血源の検索と止血処置が連続して可能である.上部消化管では異物およびアニサキス虫体の除去を目的とした検査がこれに次ぐ.下部消化管では,出血の原因検索および止血のほかに,S状結腸軸捻の整復の目的にも緊急内視鏡検査が行われる.緊急内視鏡検査の禁忌は著しく全身状態が悪い場合や消化管穿孔のある場合,また下部消化管では中毒性巨大結腸症も挙げられる.
緊急内視鏡検査とは消化管出血後24時間ないし48時間以内に行われる内視鏡検査,ならびに急性腹症や消化管異物の発生後速やかに行われる内視鏡検査をいう.
消化管出血が最も頻度の高い適応で,中でもTreitz靱帯より口側からの出血である上部消化管出血がその60〜70%を占める.本検査の施行により,出血源の検索と止血処置が連続して可能である.上部消化管では異物およびアニサキス虫体の除去を目的とした検査がこれに次ぐ.下部消化管では,出血の原因検索および止血のほかに,S状結腸軸捻の整復の目的にも緊急内視鏡検査が行われる.緊急内視鏡検査の禁忌は著しく全身状態が悪い場合や消化管穿孔のある場合,また下部消化管では中毒性巨大結腸症も挙げられる.
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