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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻12号

1992年11月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学 リンパ球と食細胞

食細胞とリンパ球の免疫への関わり

著者: 中野昌康1

所属機関: 1自治医科大学・微生物学

ページ範囲:P.1964 - P.1971

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ポイント
1)食細胞(抗原提示細胞)は摂取した抗原をprocessingして,MHC分子の上に提示し,リンパ球へ伝える.通常の抗原はクラスII MHC分子上に,ウイルスやアロ抗原はクラスI MHC分子上に提示される.
2)MHC分子上の抗原はリンパ球の抗原レセプターを刺激し,その基部に存在するチロシンキナーゼを活性化させ,リンパ球の分裂,サイトカインや抗体の産生を起こさせる.そこには接着分子も関与する.
3)免疫反応の進行には複数のサイトカインが関与する.
4)ハプテン担体を抗原とした場合の抗体産生にも,抗原のprocessingとサイトカインの役割が重視される.
5)細胞傷害性T細胞,抗体依存性細胞障害作用(ADCC),遅延型過敏症に際しては細胞相互間にさまざまな液性因子が作用する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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