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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻12号

1992年11月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学 Bリンパ球の役割

免疫抗体の遺伝子工学

著者: 石川博通1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部・微生物学

ページ範囲:P.1976 - P.1981

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 生体は膨大な数の異なった免疫抗体(Ig)やT細胞抗原受容体(TCR)をつくり出すことができる.これらの蛋白質(厳密には糖蛋白質)をコードする遺伝子は,対応する数だけ存在するのではなく,例えばV-D-J-Cから成るIgのH鎖は,生殖細胞遺伝子上では,それぞれ一定の距離をおいて位置するm個のV遺伝子群,n個のD遺伝子群,o個のJ遺伝子群がB細胞の発達分化過程で再構成する.したがって,理論的には(mxnxo)個の異なったV-D-J-Cをつくり出すことが可能である.
 本稿ではマウスB細胞の発達分化の基本的事象を図1から図5を用いて解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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