文献詳細
今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学
食細胞とその他の免疫細胞
文献概要
ポイント
1)I型アレルギーの学問的起点はP-K反応にあり,この反応での血清中の特異的反応因子は,石坂らによりIgEであることが判明し,組織側の非特異的反応因子が肥満細胞として認識され,この2つの因子を結ぶのがIgE-Fcレセプター(FcεRI)である.
2)I型アレルギーはFcεRIにIgEが架橋することで種々のケミカルメディエーターが放出される.それ以降の反応系は好酸球をはじめ種々の炎症細胞と器官が反応する多様性を呈する.
3)FcεRIの反応系ではメディエーターのみならずサイトカイン(IL-1,3,4,6,GM-CSF)などを産生・放出する.
4)FcεRIの分子生物学的研究の発展により,α,β,γ鎖より成り立ち,γ鎖はIgG-Fcレセプター,T cellレセプターと相同性を有し,分子生物学的アプローチで構築したFcεRIは将来的にI型アレルギーを根本的に遮断する新しい型の抗アレルギー薬の可能性を有する.
1)I型アレルギーの学問的起点はP-K反応にあり,この反応での血清中の特異的反応因子は,石坂らによりIgEであることが判明し,組織側の非特異的反応因子が肥満細胞として認識され,この2つの因子を結ぶのがIgE-Fcレセプター(FcεRI)である.
2)I型アレルギーはFcεRIにIgEが架橋することで種々のケミカルメディエーターが放出される.それ以降の反応系は好酸球をはじめ種々の炎症細胞と器官が反応する多様性を呈する.
3)FcεRIの反応系ではメディエーターのみならずサイトカイン(IL-1,3,4,6,GM-CSF)などを産生・放出する.
4)FcεRIの分子生物学的研究の発展により,α,β,γ鎖より成り立ち,γ鎖はIgG-Fcレセプター,T cellレセプターと相同性を有し,分子生物学的アプローチで構築したFcεRIは将来的にI型アレルギーを根本的に遮断する新しい型の抗アレルギー薬の可能性を有する.
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