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今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学 食細胞とその他の免疫細胞
マクロファージ
著者: 下条直樹1 河野陽一1
所属機関: 1千葉大学医学部・小児科
ページ範囲:P.2012 - P.2014
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1)免疫応答はT,B細胞の認識に代表される高度の抗原特異性がその特徴の1つであるが,マクロファージがこれらの免疫反応に様々なレベルで関与している.
2)マクロファージの免疫反応に関連した機能は,①T細胞への抗原提示,②サイトカインなどを介するリンパ球機能の制御,③細胞性免疫におけるエフェクター細胞,の3つにまとめられる.
3)活性化マクロファージは,病原体,腫瘍細胞の破壊に関与するが,自己免疫疾患をはじめとする慢性炎症における臓器傷害の主要なエフェクター細胞でもある.マクロファージの機能の理解と制御が各種疾患の治療上きわめて重要である.
1)免疫応答はT,B細胞の認識に代表される高度の抗原特異性がその特徴の1つであるが,マクロファージがこれらの免疫反応に様々なレベルで関与している.
2)マクロファージの免疫反応に関連した機能は,①T細胞への抗原提示,②サイトカインなどを介するリンパ球機能の制御,③細胞性免疫におけるエフェクター細胞,の3つにまとめられる.
3)活性化マクロファージは,病原体,腫瘍細胞の破壊に関与するが,自己免疫疾患をはじめとする慢性炎症における臓器傷害の主要なエフェクター細胞でもある.マクロファージの機能の理解と制御が各種疾患の治療上きわめて重要である.
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