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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻12号

1992年11月発行

今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学

免疫不全と感染症

HIVと免疫と感染症

著者: 山本伸二1 仲宗根正1 本多三男1

所属機関: 1国立予防衛生研究所エイズ研究センター・エイズ予防治療室

ページ範囲:P.2112 - P.2115

文献概要

ポイント
1)HIV感染症が重篤な免疫不全症を引き起こすことは周知のとおりである.しかし,それはHIV感染症の終焉像であり,感染後の大部分は8〜10年間続く潜伏期である.臨床家にとって,この時期こそ重要な意味がある.
2)長期に及ぶ潜伏期は免疫不全状態ではなく,むしろサイトカイン産生の亢進を伴う免疫異常状態で,それに伴う自己免疫疾患様症状が観察されることがしばしばある.
3)ここではHIV感染症をサイトカイン産生異常症という概念で捉え直し,臨床においてパラメーターとして有用なサイトカインの可能性を探ってみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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