文献詳細
今月の主題 神経症候—リアルタイムの診療
臨床医がよく直面する神経症候とその対応
文献概要
ポイント
1)めまいはvertigo,dizziness,syncopeに分けられ,syncopeは心臓血管性が多い.
2)中枢性めまいの特徴は,①意識障害や神経症候がある,②注視眼振・垂直眼振・Bruns眼振がある,③老人・脳血管障害の危険因子がある,④持続時間の短い反復性めまいなど.
3)急性発症の頭痛・めまい・嘔吐は小脳出血を疑う.また脳幹梗塞では,末梢性めまいの所見で発症しても1週間以内に重篤な神経症状が出現することが多い.
4)診断のつかないときには頻回に経過観察する.
5)眼振・足踏み検査・つぎ足歩行は経過観察に役立つ.
1)めまいはvertigo,dizziness,syncopeに分けられ,syncopeは心臓血管性が多い.
2)中枢性めまいの特徴は,①意識障害や神経症候がある,②注視眼振・垂直眼振・Bruns眼振がある,③老人・脳血管障害の危険因子がある,④持続時間の短い反復性めまいなど.
3)急性発症の頭痛・めまい・嘔吐は小脳出血を疑う.また脳幹梗塞では,末梢性めまいの所見で発症しても1週間以内に重篤な神経症状が出現することが多い.
4)診断のつかないときには頻回に経過観察する.
5)眼振・足踏み検査・つぎ足歩行は経過観察に役立つ.
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