icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina29巻13号

1992年12月発行

今月の主題 神経症候—リアルタイムの診療

臨床医がよく直面する神経症候とその対応

失調

著者: 田代邦雄1

所属機関: 1北海道大学医学部・神経内科

ページ範囲:P.2216 - P.2220

文献概要

ポイント
1)小脳性失調は,断綴性言語,指鼻指試験,踵膝試験,変換運動反復,跳ね返り現象,Mann試験,継ぎ足歩行などにより外来あるいはベッドサイドで診断でき,これらの定量的解析法も提唱されている.
2)四肢における小脳性失調は小脳半球,体幹の失調は小脳虫部の障害を反映する.
3)薬物中毒,Wernicke脳症,小脳出血など救急処置が重要な小脳性失調に対しては正確な診断と対応が必要となる.
4)小脳性失調の機能評価法は,経過観察,リハビリテーション,薬物療法の効果判定のためにも必要である.
5)脊髄小脳変性症は難病の1つであるが,その分子遺伝学的研究が盛んであり,遺伝子座の決定されたものもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら