medicina29巻13号

1992年12月発行

今月の主題 神経症候—リアルタイムの診療

小児の神経症候とその対応

小児神経疾患の救急

著者： 林北見¹ 北原久枝² 福山幸夫¹

所属機関： ¹東京女子医科大学・小児科 ²大宮市心身障害総合センター

ページ範囲：P.2228 - P.2235

文献概要

ポイント
1）乳児期早期の発熱は特異的症候に乏しいため，敗血症や髄膜炎，尿路感染症などに留意して慎重に対処する．
2）乳児期に発症した意識障害を診たときには，先天性代謝異常症を念頭において検査を進める．
3）痙攣・意識障害など中枢神経疾患の救急では，治療と同時に，早期に系統的な原因検索を行う．
4）小児脱水症の治療には，小児固有の代謝動態に応じた組成と量の補液を行う．