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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻13号

1992年12月発行

今月の主題 神経症候—リアルタイムの診療

治療とリハビリテーション

神経疾患の基本的リハビリテーション

著者: 櫻井とし子1

所属機関: 1東京都立神経病院・リハビリテーション科

ページ範囲:P.2280 - P.2289

文献概要

ポイント
1)基本的リハビリテーションは,障害の発生が予測される患者に対して最低限なされなければならないものである.
2)その主な目的は二次的合併症の予防であり,予防すべき二次的合併症として,褥瘡,拘縮・変形,過度の安静による起立性低血圧,廃用性筋力低下,不適切な排泄管理による膀胱・直腸障害,誤嚥による嚥下性肺炎などがある.
3)適応は,バイタルサインが安定しているもので,意識障害・運動障害・知覚障害などにより安静と不動を余儀なくされるものである.
4)実施にあたっては,①バイタルサイン,②意識レベル,③神経症候,④内科的合併症,⑤関節可動域,⑥日常生活動作などの評価が必要である.
5)内容としては,①体位変換,②良肢位保持,③関節可動域訓練,④早期坐位訓練が最も基礎的なものであり,そのほか,⑤排泄管理.訓練,⑥嚥下訓練,⑦残存性の筋力維持訓練などが病態に応じて必要になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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