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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻13号

1992年12月発行

カラーグラフ Oncology Round・24

クリーゼをきたした副甲状腺癌

著者: 菅三知雄1 石垣宏2 片山勲3

所属機関: 1青森県立中央病院・病理 2むつ総合病院・内科 3埼玉医科大学・第1病理

ページ範囲:P.2312 - P.2316

文献概要

 副甲状腺(上皮小体)に発生する腫瘍は,良性・悪性にかかわらず,多くはホルモン産生能をもっ機能性腫瘍である.そのため,臨床的には原発性副甲状腺機能亢進症の病像を呈し,しばしば,それが発見の契機となる.また,その予後が腫瘍自体の進展よりも,むしろ副甲状腺機能亢進症による腎不全,急性膵炎,高カルシウム(Ca)血症などによって左右されることも少なくない.今回は,副甲状腺クリーゼ(血清Caの急激な上昇に伴う症候群)を発症して死亡に至った症例を提示する.剖検ではまだ局所のみに限局した副甲状腺癌が発見された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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