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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻2号

1992年02月発行

今月の主題 胆道系疾患1992

胆道系疾患診断の基本と最近の進歩

腫瘍マーカーとその正しい使い方

著者: 元雄良治1 澤武紀雄1

所属機関: 1金沢大学がん研究所・内科

ページ範囲:P.236 - P.237

文献概要

ポイント
1)現在,胆道癌の有用な腫瘍マーカーとして,糖蛋白抗原のCEA,糖鎖抗原では1型糖鎖のCA19-9,2型糖鎖のSLX,母核糖鎖のCA72-4,コア蛋白のCA125,構造未決定のDU-PAN-2やNCC-ST-439などがあげられる.
2)CA19-9などの1型糖鎖抗原は胆道癌における陽性率が約80%と高く,スクリーニングに適しているが,胆管炎や閉塞性黄疸を中心として,偽陽性の出やすいことに注意する必要がある.
3)SLXやNCC-ST-439は胆道癌での陽性率は50〜60%だが,特異性が高い.
4)組み合わせ診断には,1)CA19-9などの1型糖鎖抗原,2)SLXかNCC-ST-439,3)DU-PAN-2,4)CEAの3〜4種の組み合わせが適切であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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