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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻2号

1992年02月発行

文献概要

今月の主題 胆道系疾患1992 胆道系疾患診断の基本と最近の進歩

腹痛の鑑別からみた胆道系疾患の診断

著者: 門田俊夫1

所属機関: 1防衛医科大学校・外科学第1講座

ページ範囲:P.238 - P.239

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 胆道疾患は,急性腹痛を起こす疾患の中でもっともポピュラーな疾患のひとつである.その腹痛を細かく見ると,1)自律神経を介した心窩部から臍周囲への間欠的な疼痛を特徴とする内臓痛(visceral pain),2)腹膜の神経が炎症などで刺激されて生じ,筋性防御や発熱を伴う腹膜痛(parietal pain),3)これらと関連した神経の刺激で離れた部に生ずる関連痛(referred pain)の3つに大別される.
 胆道疾患の場合,これらが単独あるいは複合した疼痛として生じ,時として非常に複雑な病状を呈する.したがって胆道疾患の正しい診断のためには,taking history and physical examination(患者の訴えや病歴を十分聞き,全身をくまなく診察すること)がなににもまして重要なステップである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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