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カラーグラフ Oncology Round・21
乳糜胸腹水を伴ったKrukenberg腫瘍
著者: 菅三知雄1 高野敦2 伊原勝雄3 片山勲4
所属機関: 1青森県立中央病院・病理 2青森厚生病院・産婦人科 3青森労災病院・検査科 4埼玉医科大学・第1病理
ページ範囲:P.333 - P.336
文献購入ページに移動興味深いことに,Krukenberg腫瘍の患者の多くは30歳代の若年婦人であり,原発巣はそのつもりで探求しても簡単には発見し得ない程度の小病巣のことが多く,しかも両側卵巣とともに原発巣を切除したあとは,癌の根治手術と同様な数年間の寛解を得ることがある.卵巣腫瘍という術前診断で試験開腹が行われた場合,約6%の頻度でKrukenberg腫瘍に遭遇するといわれている.今回はこのKrukenberg腫瘍というエポニムが相応しい症例を提示しよう.
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