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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻3号

1992年03月発行

文献概要

今月の主題 高脂血症の日常診療 高脂血症の治療

食事療法の方法と効果

著者: 山本実1

所属機関: 1杏林大学医学部・高齢医学

ページ範囲:P.418 - P.421

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ポイント
1)食事療法はすべての高脂血症に対して第一選択の治療法であるが,主として非家族性高脂血症が適応となる.
2)総コレステロール220mg/dl,トリグリセライド150mg/dl以上,HDL-コレステロール40mg/dl以下については食事療法を行う.
3)血清脂質に影響を及ぼす食事因子として,総カロリー,コレステロール,総脂肪,飽和脂肪酸,多価不飽和脂肪酸(n-6とn-3),一価不飽和脂肪酸,炭水化物(糖質),植物線維,アルコールがある.
4)高コレステロール血症に対しては,コレステロール,総脂肪,飽和脂肪酸,総カロリーを減らし,多価不飽和脂肪酸(n-6),一価不飽和脂肪酸,植物線維を増やす.
5)高トリグリセライド血症に対しては,総カロリー,炭水化物,総脂肪,飽和脂肪酸,アルコールを減らし,多価不飽和脂肪酸(n-3),植物線維を増やす.
6)コレステロール,トリグリセライド両方とも高い場合は,4)と5)を併用し,特に減量を指導する.
7)食事療法は個人差があるので定期的に血清脂質,体重を測定し,効果のない場合は修正しながら最低3ヵ月間行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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