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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻4号

1992年04月発行

文献概要

今月の主題 Common Diseases リアルタイムの診断・治療手順 循環器疾患

不整脈

著者: 杉薫1

所属機関: 1東邦大学大橋病院・第3内科

ページ範囲:P.540 - P.543

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●初診時にまず何をすべきか?
 不整脈の診断は心電図によりなされるので,心電図診断を確実にすることが重要である.しかし,発作的に生じる不整脈や恒常的に認められない不整脈では初診時に診断をつけることが困難であり,症状に対処しながら診療をすすめることになる.
 不整脈は慢性心房細動のように恒常的にみられるものもあるが,発作的に出現するものが多く,むしろそのほうが症状を伴うことが多い.したがって,注意深い病歴のとりかたが不整脈患者か否かの区別をする要となる.動悸,胸部圧迫感,胸痛,脈が抜ける,眩暈,時々意識がなくなるなどの症状を訴えることが多く,発作性不整脈では突然始まり,しばらく持続したのち突然消失することが多い.鑑別する疾患としては狭心症,心筋梗塞,高血圧症,解離性大動脈瘤,心膜炎,胸膜炎,呼吸器疾患,耳鼻科あるいは眼科的疾患,てんかんなどがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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