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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻4号

1992年04月発行

文献概要

今月の主題 Common Diseases リアルタイムの診断・治療手順 消化器疾患

胃・十二指腸潰瘍

著者: 白浜龍興1

所属機関: 1自衛隊中央病院・内科

ページ範囲:P.606 - P.609

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●初診時にまず何をすべきか?
 典型的な胃・十二指腸潰瘍の症状は,心窩部痛や嘔気,嘔吐,胸やけ,げっぷ,食欲不振,腹部膨満感などである.しかし,まったく無症状で定期健康診断やドックの際の検査で発見されるものから,吐血・下血などの消化管出血や穿孔など緊急を要する状態で発見される例まである.
 1)まず患者の自覚症状をよく聞くことである.食後に上記のような消化器症状をみる場合は胃潰瘍のことが多く,一方,空腹時に症状が出現し,食物や牛乳摂取により症状の軽減,消失を認めたり,夜間の心窩部痛で覚睡するような場合は十二指腸潰瘍のことが多い.激しい心窩部痛,嘔吐など急性腹症として扱われる患者もいる.とくに潰瘍穿孔例では疼痛は激しく,患者は激痛の出現時間,状況を非常に明確に訴えることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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