icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina29巻4号

1992年04月発行

文献概要

今月の主題 Common Diseases リアルタイムの診断・治療手順 消化器疾患

急性肝炎

著者: 金山正明1

所属機関: 1平塚共済病院

ページ範囲:P.620 - P.622

文献購入ページに移動
●初診時にまず何をすべきか?
 1)病歴聴取,身体所見観察のポイント
 健康であった者が急に食欲不振,悪心,嘔吐,全身倦怠感,黄疸,発熱,上腹部痛などの症状の出現を訴えて来院した場合に通常,急性肝炎を疑う.急性肝炎を疑った場合,まず眼球黄染など,黄疸があるかどうかを観察する.黄疸が明らかでない場合にも,褐色尿の有無を問診する.褐色尿が確認されれば,黄疸の存在が強く疑われる.急性肝炎の症状は,黄疸以外は消化器疾患に共通する非特異的なものであるので,黄疸があるかどうかを確認することが第1のポイントである.黄疸や褐色尿が確認されれば,急性肝障害,胆道疾患にほぼ絞られてくる.
 急性ウイルス肝炎と鑑別すべき疾患,および診断の要点を表1に示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら