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今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡 水・電解質はどのように調節されているか
Ca,Pの調節
著者: 永田直一1
所属機関: 1防衛医科大学校・第3内科
ページ範囲:P.750 - P.753
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1)Ca代謝の主たる調節因子は副甲状腺ホルモン(PTH),1,25(OH)2Dおよびカルシトニンであり,調節器官は骨,腎,腸管である.
2)腫瘍産生骨吸収因子として新しく同定されたPTH関連蛋白(PTHrP)は胎生期のCa代謝に関与するらしい.
3)時々刻々の血清Caの変動に対してはPTHの骨からのCa流入,腎尿細管Ca再吸収の調節が重要である.PTHは1,25(OH)2Dの産生を高めるが,その効果発現に数時間を要する.
4)カルシトニンの生理作用は確立されていないが,体内外のCaバランスを正とするように働くとみられる.
5)血清PはCaほど厳密にコントロールされていなくて,細胞代謝に伴って変動しやすい.調節器である腎ではPTH,腸管では1,25(OH)2Dによる調節がある.
1)Ca代謝の主たる調節因子は副甲状腺ホルモン(PTH),1,25(OH)2Dおよびカルシトニンであり,調節器官は骨,腎,腸管である.
2)腫瘍産生骨吸収因子として新しく同定されたPTH関連蛋白(PTHrP)は胎生期のCa代謝に関与するらしい.
3)時々刻々の血清Caの変動に対してはPTHの骨からのCa流入,腎尿細管Ca再吸収の調節が重要である.PTHは1,25(OH)2Dの産生を高めるが,その効果発現に数時間を要する.
4)カルシトニンの生理作用は確立されていないが,体内外のCaバランスを正とするように働くとみられる.
5)血清PはCaほど厳密にコントロールされていなくて,細胞代謝に伴って変動しやすい.調節器である腎ではPTH,腸管では1,25(OH)2Dによる調節がある.
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