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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻5号

1992年05月発行

今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡

水・電解質異常の診断から治療まで

脱水の診断と治療

著者: 篠田晤1

所属機関: 1金沢医科大学・腎臓内科

ページ範囲:P.771 - P.774

文献概要

 脱水(dehydration)は体液が本来の正常量より減少した状態を指すが,単に細胞外液から水分が失われる場合以外に,細胞外液の電解質の主体である食塩が単独または水分とともに失われる場合も含まれる.電解質が失われる場合には,本来,体液量は変わらないはずであるが,電解質喪失に伴う体液濃度の低下によって2次的な水喪失が起こり,脱水に陥る.
 脱水は,それに伴ってみられる細胞外液の浸透圧変化により,高張性,等張性,低張性脱水に分けられる(図).脱水がこれらのいずれをとるかは,原因が水喪失によるか,食塩喪失を主体とするかによるところが大きいが,2次的な調節機序や水分・食事摂取,補液の有無・種類によっても左右される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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