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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻5号

1992年05月発行

文献概要

今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡 水・電解質異常の診断から治療まで

高Ca血症と低Ca血症

著者: 奥野仙二1 森井浩世1

所属機関: 1大阪市立大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.794 - P.798

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ポイント
1)臨床的に問題となるのは血清総Caではなくてイオン化Caである.
2)高Ca血症
 ①原因疾患としては,原発性副甲状腺機能亢進症と悪性腫瘍によるものが多い.
 ②症状は多彩であり,程度が軽いものは無症状のことがある.
 ③程度が著しい場合には,まず血清Caを低下させる処置をする.
3)低Ca血症
 ①原因としては,副甲状腺機能低下症,ビタミンD欠乏や腎不全などがある.
 ②症状としてはテタニーが特徴的であるが,不定愁訴のような症状のことも多い.
 ③テタニーなどの症状がみられる場合には,Ca製剤の静注を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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