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今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡 水・電解質異常の診断から治療まで
高Ca血症と低Ca血症
著者: 奥野仙二1 森井浩世1
所属機関: 1大阪市立大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.794 - P.798
文献購入ページに移動1)臨床的に問題となるのは血清総Caではなくてイオン化Caである.
2)高Ca血症
①原因疾患としては,原発性副甲状腺機能亢進症と悪性腫瘍によるものが多い.
②症状は多彩であり,程度が軽いものは無症状のことがある.
③程度が著しい場合には,まず血清Caを低下させる処置をする.
3)低Ca血症
①原因としては,副甲状腺機能低下症,ビタミンD欠乏や腎不全などがある.
②症状としてはテタニーが特徴的であるが,不定愁訴のような症状のことも多い.
③テタニーなどの症状がみられる場合には,Ca製剤の静注を行う.
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