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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻5号

1992年05月発行

文献概要

今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡 酸塩基平衡を理解する

腎による調節

著者: 福原吉典1 折田義正2

所属機関: 1国立大阪病院・臨床検査科 2大阪大学医療短期大学部・衛生技術学科

ページ範囲:P.834 - P.838

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ポイント
1)腎における酸塩基平衡調節は,糸球体で濾過されるHCO3-の完全な回収,HCO3-の新生,尿の酸性化,滴定酸・NH4+の排泄調節を介して行われている.
2)腎からは体内組織で産生される不揮発性酸50〜100mEq/日(1mEq/kg/日)が排泄されるが,それと等量のHCO3-が腎において新生される.
3)糸球体で濾過される4,000mEqのHCO3-の99%以上が尿細管で再吸収される.この再吸収は,それと同量のH+が分泌されることにより成り立つ.
4)アシドーシスのように過剰の酸排泄を必要とする病態では,腎はNH3産生を増大させ,NH4+排泄を通常の10倍までにも促進することで対応している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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