文献詳細
文献概要
今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡 トピックス
血管作動性物質と腎
著者: 鈴木洋通1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部・内科
ページ範囲:P.886 - P.888
文献購入ページに移動 腎臓は,血管,メサンジウム細胞を含む糸球体,それに尿細管の3つに大きく大別することができる.これらのいずれの組織に対しても,いわゆる血管作動性物質と呼ばれるホルモン,ペプタイドなどが作用することが知られている.
これらの中で,最近多くの新しい知見が得られている物質として,強い血管収縮作用を有するエンドテリンと血管拡張作用を有する血管内皮依存性血管拡張因子(endothelium-derived relaxingfactor:EDRF)の2つがある.この両物質とも,従来知られている循環ホルモンではなく,局所ホルモンである.したがって局所で産生され,局所で働くことが特徴である.
ここではトピックスの項であるので,この2つならびに最近再び注目を集めているアンジオテンシンII(AII)について述べたい.
これらの中で,最近多くの新しい知見が得られている物質として,強い血管収縮作用を有するエンドテリンと血管拡張作用を有する血管内皮依存性血管拡張因子(endothelium-derived relaxingfactor:EDRF)の2つがある.この両物質とも,従来知られている循環ホルモンではなく,局所ホルモンである.したがって局所で産生され,局所で働くことが特徴である.
ここではトピックスの項であるので,この2つならびに最近再び注目を集めているアンジオテンシンII(AII)について述べたい.
掲載誌情報