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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻6号

1992年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのCT・MRI CT—頭部

血管性病変

著者: 前原忠行1 小澤幸彦1

所属機関: 1関東逓信病院・放射線科

ページ範囲:P.934 - P.941

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ポイント
1)急性期脳出血は高吸収値陰影として描出される.血腫が吸収されるにつれて等吸収値から低吸収値へと変化し,瘢痕期には陳旧性梗塞と類似した所見を示す.
2)脳出血の大部分は高血圧性出血であるが若年者の脳出血や皮質下,小脳出血では脳動静脈奇形などが原因のことがある.
3)脳梗塞は低吸収値陰影を示すが,24時間以内の急性期には梗塞巣が描出されないこともある.
4)亜急性期にはfogging effectと呼ばれるX線吸収値の上昇により梗塞巣が不明瞭になることがある.
5)クモ膜下出血は通常,脳底部を中心とする脳槽の高吸収値陰影として認められる.
6)クモ膜下腔の血腫は移動しやすくX線吸収値の低下も早い.等吸収値を示す少量の血腫は見逃しやすいので注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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