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今月の主題 内科医のためのCT・MRI CT—頸部
頸部のCT診断
著者: 山田恵子1 沢野誠志1 岡田進1 林真也1 砂川好光1 山下孝1 高橋久昭2 鎌田信悦2 鈴木恵子3
所属機関: 1癌研究会附属病院・放射線科 2癌研究会附属病院・頭頸科 3都立府中病院・放射線科
ページ範囲:P.954 - P.959
文献購入ページに移動1)頭頸部には多くの臓器が含まれる.頭頸部のCTでは,対象となる臓器や疾患による検査方法の差が大きく,検査の目的を明確にすることが大切である.
2)側頭骨では,CTは多軌道断層撮影にとってかわる最も重要な画像診断法である.難聴や平衡機能障害を起こす種々の疾患が対象となる.
3)眼窩疾患および副鼻腔,咽頭,喉頭,唾液腺,甲状腺,その他頸部の疾患においては,腫瘤性病変の診断が主になる.CTでは病変の局在と進展範囲が分かり,質的診断もある程度可能である.
4)CTはMRIや超音波検査と比べて特に骨の変化の描出に優れ,骨折や腫瘍による浸潤などがよく分かる.微細な骨の変化を見るためには,それに合ったスキャン条件ならびに表示方法が必要となる.
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