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今月の主題 内科医のためのCT・MRI CT—胸部
肺の浸潤性病変
著者: 森雅樹1 原田尚雄1
所属機関: 1札幌医科大学・第3内科
ページ範囲:P.978 - P.981
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1)浸潤影とは,辺縁不明瞭な不整形の濃度上昇領域を指すことが多い.炎症性疾患のみならず,非炎症性疾患でもしばしば限局性の浸潤性陰影として認められる.
2)肺感染症においては,細葉陰影は融合して大きくなり,ついには区域〜肺葉の大きさになる.そのため,限局性の浸潤影を示すことが多く,しばしば区域性あるいは亜区域性を示す.
3)Wegener肉芽腫症は多発結節影や区域性分布を示す均等影を示し,しばしば空洞を伴う.
4)肺胞上皮癌では,多発する腫瘤影あるいは肺炎様陰影として認められることが多く,陰影内に見られる大小の透亮像の存在が特徴である.
5)肺梗塞を伴った肺塞栓症では,胸膜面に底を有する楔状陰影を示しやすい.
1)浸潤影とは,辺縁不明瞭な不整形の濃度上昇領域を指すことが多い.炎症性疾患のみならず,非炎症性疾患でもしばしば限局性の浸潤性陰影として認められる.
2)肺感染症においては,細葉陰影は融合して大きくなり,ついには区域〜肺葉の大きさになる.そのため,限局性の浸潤影を示すことが多く,しばしば区域性あるいは亜区域性を示す.
3)Wegener肉芽腫症は多発結節影や区域性分布を示す均等影を示し,しばしば空洞を伴う.
4)肺胞上皮癌では,多発する腫瘤影あるいは肺炎様陰影として認められることが多く,陰影内に見られる大小の透亮像の存在が特徴である.
5)肺梗塞を伴った肺塞栓症では,胸膜面に底を有する楔状陰影を示しやすい.
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