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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻6号

1992年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのCT・MRI MRI

MRI撮像・読影のポイント

著者: 平松慶博1

所属機関: 1東邦大学医学部大橋病院・放射線医学第2講座

ページ範囲:P.1038 - P.1042

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●撮像法
 1)撮像体位
 MRIは基本的な横断像のほか,CTでは通常得られない冠状断像および矢状断像が得られるのが特徴であるが,X線撮影やCT撮影と異なり,患者は通常,背臥位のまま任意方向の断層像が得られる(図1).これは,患者の周囲にあるX方向,Y方向およびZ方向の3種類の傾斜コイルを用いることで可能となる.
 2)パルスシークエンス
 MRIは,X線のみを用いるX線撮影やCT,あるいは超音波のみを用いる超音波検査と異なり,多くの画像因子より成り立っている(式1).つまりT1,T2,プロトン密度(PD),流速などの因子が複雑に作用して画像を構成する.例えばT1強調像(図1a)やT2強調像(図1b)のように,それらの1つを強調することも可能であるが,“強調像”といわれるように,完全に1つの画像因子のみから像を構成することはむしろ困難であり,いくつかの因子を組み合わせるほうが像をつくりやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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