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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻6号

1992年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのCT・MRI MRI—腹部

著者: 八代直文1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院・放射線科

ページ範囲:P.1110 - P.1114

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 超電導装置の普及が進んだことによって,MRIによって,腎においても臨床的に有用な情報が得られるようになった.MRIの利点は,腎癌においては,静脈内進展やリンパ節転移の描出,冠状断,矢状断による立体的な観察などにある.腎過誤腫では,MRIによる脂肪成分の検出力は高く,質的診断に寄与できる.嚢胞性疾患や嚢胞性腫瘍では,嚢胞内への微量の出血がMRIでよく描出できる.
 移植腎のMRIは,移植後の急性,慢性拒絶の診断に有用であるが,限界も明らかになってきている.尿路奇形にもMRIは有効で,造影剤を用いることなく診断できる.また,X線被曝がないため,若年者や女性の検査には有利である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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