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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻7号

1992年07月発行

今月の主題 虚血性心疾患Today

狭心症へのアプローチ

無症候性心筋虚血とは

著者: 鷹津文麿1

所属機関: 1安城更生病院・内科

ページ範囲:P.1158 - P.1161

文献概要

ポイント
1)無症候性心筋虚血とは,虚血性心疾患の患者の30〜40%にみられる,無症候性ではあるが明らかな心電図のST変化,心筋シンチ上のdefect,心エコー上の壁運動異常(いずれも一過性)などとして認識される明らかな虚血発作であり,単に(とくに虚血性心疾患であるかどうか,確定診断のされていない症例では)運動負荷心電図やホルター心電図上の原因不明のST変化を指すものではない.
2)無症候性心筋虚血の成因は不明の部分が多いが,臨床的意義は狭心発作と同等である.
3)無症候性心筋虚血発作を有する患者の多くは狭心症状をも有するが,少数例でまったく狭心症状を欠き,とくに冠動脈疾患の危険因子を複数もつ人では定期的に負荷心電図やホルター心電図でチェックしていくべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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