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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻7号

1992年07月発行

文献概要

今月の主題 虚血性心疾患Today 心筋梗塞へのアプローチ

いつ急性心筋梗塞を疑うか

著者: 滝澤明憲1

所属機関: 1静岡市立静岡病院・循環器科第1科

ページ範囲:P.1178 - P.1179

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ポイント
1)典型的な心筋梗塞の胸痛は,前胸部の絞められる,押さえられる,焼けつくような感じの苦しさで,不安感,冷汗,嘔気,嘔吐などを伴うことが多い.狭心症より持続は長く,痛みの程度も強い.
2)胸痛の持続は数時間が普通で,30分〜1時間ぐらいで治ることもあるが,「治った」後も軽度の違和感が何時間も残るのが普通である.
3)糖尿病患者や高齢者では,胸痛の程度が軽かったり,まったく訴えない者もある(息苦しい,元気がないなどの訴え).
4)ニトログリセリンの舌下により痛みが軽減することがしばしばみられるが,狭心症のように完全には消失しない.
5)梗塞前狭心症が半数以上で認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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