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今月の主題 虚血性心疾患Today 心筋梗塞の治療
急性心筋梗塞の心不全に対する治療
著者: 加藤修1
所属機関: 1大阪府立成人病センター・第1内科
ページ範囲:P.1230 - P.1233
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急性心筋梗塞の心不全の病態と診断
1)まず心不全の病因(左心不全,右室梗塞,機械的合併症)の鑑別診断が早急に必要である.
2)次に心不全の重症度と体循環不全の程度の把握をすべきであるが,注意すべきことは,入院時の心不全の程度のみにとらわれず,入院までの状態や心電図,心エコー所見などより総合的に判断されるべきである.
3)原則的に,心不全を伴うAMI例は緊急CAGが必要である.
心不全に対する治療法の選択と注意点
1)心不全を伴うAMI例は,発症からの時間にかかわらず再疎通療法の適応となる.t-PA静注を早急に開始し,ただちに緊急CAGを行う必要がある.再疎通が得られていなければ,緊急PTCAによる再疎通が図られるべきである.
2)薬物治療やIABPの効果は再疎通の有無により強く影響され,補助循環の効果も再疎通が得られなければ効果は期待できない.
3)血行動態,急性期冠血管病変,再疎通の有無により最終的な治療法(薬物療法,IABP,補助循環,緊急A-C bypass)が決定される.
急性心筋梗塞の心不全の病態と診断
1)まず心不全の病因(左心不全,右室梗塞,機械的合併症)の鑑別診断が早急に必要である.
2)次に心不全の重症度と体循環不全の程度の把握をすべきであるが,注意すべきことは,入院時の心不全の程度のみにとらわれず,入院までの状態や心電図,心エコー所見などより総合的に判断されるべきである.
3)原則的に,心不全を伴うAMI例は緊急CAGが必要である.
心不全に対する治療法の選択と注意点
1)心不全を伴うAMI例は,発症からの時間にかかわらず再疎通療法の適応となる.t-PA静注を早急に開始し,ただちに緊急CAGを行う必要がある.再疎通が得られていなければ,緊急PTCAによる再疎通が図られるべきである.
2)薬物治療やIABPの効果は再疎通の有無により強く影響され,補助循環の効果も再疎通が得られなければ効果は期待できない.
3)血行動態,急性期冠血管病変,再疎通の有無により最終的な治療法(薬物療法,IABP,補助循環,緊急A-C bypass)が決定される.
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