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心療内科コンサルテーション・4
慢性の痛みをどのように治療するか
著者: 村岡衛12
所属機関: 1九州大学医学部・心療内科 2村岡内科消化器クリニック
ページ範囲:P.1313 - P.1316
文献購入ページに移動慢性の痛みとは
「慢性疼痛,慢性痛,心因性疼痛,身体表現性疼痛障害,原因不明の痛み」などという言葉で表現される痛みは,治療が難しい痛みという言葉に置き換えられる.では,痛みとは何か,という問題を明らかにして議論を進める必要があろう.国際疼痛学会の定義に従っておきたい1).その定義とは次のとおりである.「痛みとは不快な感覚的,情動体験で,実質的あるいは潜在的な組織損傷を伴うか,またはその損傷を表す.」
痛みを主訴にした患者を目の前にしたとき,通常,医師はその痛みがあるのか否か,その痛みの原因は何かと考える.そして原因に対する治療を行い,それで改善すれば,それで終わりであることは言うまでもない.多くの患者はそれで解決し得る.しかし,様々な検査で異常が見つからないとき,次のような会話が成立するかも知れない.
「慢性疼痛,慢性痛,心因性疼痛,身体表現性疼痛障害,原因不明の痛み」などという言葉で表現される痛みは,治療が難しい痛みという言葉に置き換えられる.では,痛みとは何か,という問題を明らかにして議論を進める必要があろう.国際疼痛学会の定義に従っておきたい1).その定義とは次のとおりである.「痛みとは不快な感覚的,情動体験で,実質的あるいは潜在的な組織損傷を伴うか,またはその損傷を表す.」
痛みを主訴にした患者を目の前にしたとき,通常,医師はその痛みがあるのか否か,その痛みの原因は何かと考える.そして原因に対する治療を行い,それで改善すれば,それで終わりであることは言うまでもない.多くの患者はそれで解決し得る.しかし,様々な検査で異常が見つからないとき,次のような会話が成立するかも知れない.
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