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今月の主題 胸部X線からの肺疾患の診断と治療 肺の結節性病変—孤立性と多発性
ウェゲナー肉芽腫症
著者: 阿部庄作1
所属機関: 1北海道大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.1407 - P.1409
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1)ウェゲナー(Wegener)肉芽腫症は上・下気道の壊死性肉芽腫,全身諸臓器の血管炎,巣状壊死性糸球体腎炎を主病変とする原因不明の疾患である.2)胸部X線所見は空洞を伴う多発性結節陰影が両側性にみられることが多いが,浸潤影を示すこともある.3)治療はステロイドとサイクロフォスファミドの併用療法が有効である.特に,病巣範囲の進展していない早期症例では著効を示し,完全寛解する症例も増加している.
1)ウェゲナー(Wegener)肉芽腫症は上・下気道の壊死性肉芽腫,全身諸臓器の血管炎,巣状壊死性糸球体腎炎を主病変とする原因不明の疾患である.2)胸部X線所見は空洞を伴う多発性結節陰影が両側性にみられることが多いが,浸潤影を示すこともある.3)治療はステロイドとサイクロフォスファミドの併用療法が有効である.特に,病巣範囲の進展していない早期症例では著効を示し,完全寛解する症例も増加している.
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