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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻8号

1992年08月発行

文献概要

今月の主題 胸部X線からの肺疾患の診断と治療 びまん性肺病変

サルコイドーシス

著者: 四元秀毅12

所属機関: 1東京大学医学部付属病院・検査部 2東京大学医学部付属病院・第3内科

ページ範囲:P.1429 - P.1431

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ポイント
1)サルコイドーシスの胸部X線写真のうえで最も特徴的な所見は両側肺門リンパ節腫脹であるが,また本症ではさまざまな肺野の異常所見がみられる.
2)本症の肺野所見としては網顆粒状陰影,綿状陰影,大結節性陰影および線維化性の所見などがあり,約30%程度の症例がこれらの異常所見を示す.この中で最も頻度が高いのはびまん性の網顆粒状陰影である.
3)同様のびまん性の肺陰影を呈する疾患として,粟粒結核,塵肺症,過敏性肺臓炎,好酸球性肉芽腫,あるいは悪性腫瘍の肺転移などの各種病態がある.
4)肺病変に対する本症の治療は,明らかな肺野の異常影を呈する有症状症例,あるいは胸部X線写真の異常所見が進行する症例を対象とする.通常は副腎皮質ステロイド剤の内服療法を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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