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今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために 肝硬変診断の定石とPitfall
臨床検査からみた肝硬変診断のポイント
著者: 為田靱彦1 小坂義種1
所属機関: 1三重大学医学部・臨床検査医学
ページ範囲:P.1534 - P.1537
文献購入ページに移動1)慢性肝疾患の患者でGOT/GPTが1.0以上,ChEが0.6以下,血小板数10万未満のときは肝硬変の存在が強く示唆される.
2)血液生化学的所見のみによる肝硬変の正診率は約80%であるが,腹部超音波所見を加味すると90%まで向上する.
3)肝硬変のなかには臨床検査所見のみでは診断し得ない症例が10%内外存在し,確定診断には腹腔鏡検査や肝生検が必要である.
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