icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina29巻9号

1992年09月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために 肝硬変診断の定石とPitfall

肝硬変の重症度のとらえ方

著者: 柴田実1

所属機関: 1健康保険川崎中央病院・内科

ページ範囲:P.1558 - P.1561

文献購入ページに移動
ポイント
1)肝硬変の重症度は病因,身体所見,病態,肝機能検査,画像検査,合併症などを総合して経時的にとらえる.
2)GOT,GPT,γ-グロブリン,ZTTなどの一般肝機能検査は重症度と無関係であり,凝固機能,蛋白合成能やICG,アミノ酸Fisher比などの肝予備能を反映する検査項目が重要である.
3)Child-Pugh分類(Pugh score)は,簡便性,経済性,信頼性に優れた最も有用な重症度判定基準である.Pugh scoreが9以上に上昇した場合の長期予後は極めて不良である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?