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今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために 肝硬変でみられる病態とその治療の定石
肝硬変でみられる消化管出血とその治療
著者: 板倉勝1
所属機関: 1東海大学東京病院消化器肝臓病センター・内科
ページ範囲:P.1592 - P.1595
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1)胃食道静脈瘤,胃十二指腸潰瘍,conges-tive gastropathy・胃炎が主な出血病変であるが,直腸静脈瘤など異所性静脈瘤にも注意を要する.
2)静脈瘤出血に対しては,バルーンタンポナーデ,内視鏡的硬化療法,手術療法が行われるが,門脈血行動態と,原疾患の肝機能障害の程度を念頭に置いて治療計画をたてる.
3)胃十二指腸潰瘍,粘膜病変の治療は,H2受容体拮抗剤,プロトンポンプインヒビター,制酸剤などの攻撃因子抑制剤に加えて,肝硬変に伴う粘膜防御因子の低下,特に粘膜血流低下を改善させる薬剤を併用する.
4)出血により誘発される肝不全の予防・治療対策も同時に行う.
1)胃食道静脈瘤,胃十二指腸潰瘍,conges-tive gastropathy・胃炎が主な出血病変であるが,直腸静脈瘤など異所性静脈瘤にも注意を要する.
2)静脈瘤出血に対しては,バルーンタンポナーデ,内視鏡的硬化療法,手術療法が行われるが,門脈血行動態と,原疾患の肝機能障害の程度を念頭に置いて治療計画をたてる.
3)胃十二指腸潰瘍,粘膜病変の治療は,H2受容体拮抗剤,プロトンポンプインヒビター,制酸剤などの攻撃因子抑制剤に加えて,肝硬変に伴う粘膜防御因子の低下,特に粘膜血流低下を改善させる薬剤を併用する.
4)出血により誘発される肝不全の予防・治療対策も同時に行う.
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