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今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために 肝細胞癌の治療はどこまで可能か
肝細胞癌の化学療法
著者: 岡田周市1 岡崎伸生1 野瀬晴彦1 吉森正喜1 青木一教1
所属機関: 1国立がんセンター病院・内科
ページ範囲:P.1653 - P.1655
文献購入ページに移動1)門脈本幹に腫瘍塞栓のある例や,肝外転移のある例などに対して行われる.
2)臨床第II相試験では奏効率10%以上はcisplatinのみであり,全例PR以下.
3)確実な治療効果を有する抗癌剤はなく,標準的な化学療法も確立されていない.
4)奏効例では有効と判定された抗癌剤の投与を続けるが,非奏効例では無効とされた抗癌剤の投与を最小限度にとどめる.
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