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今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために 肝細胞癌の治療はどこまで可能か
肝細胞癌と肝移植
著者: 松波英寿1 石曽根新八1 川崎誠治1 幕内雅敏1 河原崎秀雄2 高山忠利3
所属機関: 1信州大学医学部・第1外科 2東京大学医学部・小児外科 3国立がんセンター病院・外科
ページ範囲:P.1663 - P.1669
文献購入ページに移動1)Incidental tumorや肝細胞癌の特殊型であるfibrolamellar typeを除いて,一般的には肝癌に対する肝移植の成績は良好ではない.
2)移植成績が良好でないのは肝癌の移植後再発のためである.
3)本邦では肝切除,TAE,PEITが不可能な肝癌症例で,肝外転移,感染症などの禁忌がない症例が適応となる.
4)社会的適応からは良性胆道疾患,先天性代謝疾患,非ウイルス性肝硬変が優先され,これらの疾患のレシピエントがいない場合に肝癌症例が選択される.
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