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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻1号

1966年01月発行

文献概要

今月の主題

胆道感染症の治療

著者: 真下啓明1

所属機関: 1北大第二内科

ページ範囲:P.31 - P.34

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胆道感染症とは
 一般に胆道感染症としてあつかわれるのは胆嚢炎,肝外胆管および肝内胆管のなかでも比較的太い胆管の急性および慢性炎症であり,細胆管炎はふくまない。
 第一にこの胆道感染症が真の感染性炎症であるか否かということが問題になる。つまり胆道感染症の治療を考える場合にも成立病理に対する理解が必要である。この成立病理については歴史的にもさまざまな変遷がみられ,しかも今日においてもなお十分明らかにされたとはいえない状態である。19世紀末より20世紀初頭にかけて種々の病原体発見の相次いだ時代においては当然各種の疾患の原因を微生物に求めた。このような背景においては本症に関しても細菌に第一次的役割を求める考え方が主流であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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