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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻1号

1966年01月発行

文献概要

私の意見

初診料の自由化を

著者: 浅田晃彦

所属機関:

ページ範囲:P.75 - P.75

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 保険診療の初診料が引きあげられた。再診料もわずかながら認められている。技術の価値が重んじられてきたわけだ。医師は薬を売る商売ではないから当然のことである。
 診察料というのはすべての診療報酬のなかでもつとも算定しにくいものである。原料はなにもかからない。しかしその結果は名医と凡医とでは雲泥の差異がある。これはその医師の学識と経験の深浅によつて割り出すべきものであろう。だから点数を規定せず,各医師が自由にその額を定めてよいことにしてはどうだろうか。患者の貧富により,診断の難易により,加減することも自由とする。とにかく今のままでは悪平等である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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