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シンポジユーム"慢性気管支炎"—第5回日本胸部疾患学会総会より
著者: 河盛勇造1
所属機関: 1熊本大内科
ページ範囲:P.111 - P.111
文献購入ページに移動 今回の日本胸部疾患学会では,シンポジュームとして"慢性気管支炎"1つだけをとりあげた。それは非結核性呼吸器疾患のうちで,現在もつとも問題の多い疾患であるからである。
最近わが国で慢性気管支炎に関する多数の研究業績が発表され,ことに大気汚染との関連において,この病気についての疫学的調査を行なつている研究者も多い。ところがこの慢性気管支炎という診断名は,単に自覚症状だけで診断がつけられるのである。すなわち英国のFletcherの定義,また最近Brit. Med. Res. Councilから出された定義,あるいはAmerican Thoracic Societyの定義でもすべて年間に3カ月以上,ほとんど連日喀婆を伴う咳嗽を訴え,この状態が2年以上つづいて,しかもこのような症状をもたらす他の心・肺疾患がないもの,となつている。
最近わが国で慢性気管支炎に関する多数の研究業績が発表され,ことに大気汚染との関連において,この病気についての疫学的調査を行なつている研究者も多い。ところがこの慢性気管支炎という診断名は,単に自覚症状だけで診断がつけられるのである。すなわち英国のFletcherの定義,また最近Brit. Med. Res. Councilから出された定義,あるいはAmerican Thoracic Societyの定義でもすべて年間に3カ月以上,ほとんど連日喀婆を伴う咳嗽を訴え,この状態が2年以上つづいて,しかもこのような症状をもたらす他の心・肺疾患がないもの,となつている。
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