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雑誌目次

雑誌文献

medicina3巻10号

1966年10月発行

雑誌目次

特集 老人患者を診るとき EDITORIAL

老人と薬

著者: 石原国

ページ範囲:P.1393 - P.1395

老人に投薬するにさいしての注意
 年をとると,循環器,消化器,脳神経,内分泌器,泌尿器など全臓器に老化現象が起こり,薬の薬理学的作用に重大な影響をきたすようになることは容易に想像できる。
 従来,小児では成人に比べると薬の作用がしばしば相違することは検討されてきているが,老人と成人との相違はあまり報告されていなかつた。しかし近年人口は老齢化し,内科方面はもちろんのこと,一般外科においても老人の占める割合は多く,須藤らは一般外科患者の25%は65歳以上であると述べているほど増加したので,老人の薬剤効果とくに麻酔について深い関心がはらわれ,動物実験を初め臨床的にもかなり多くの研究がみられるようになつた。

今月の主題

老人の慢性呼吸器疾患

著者: 長沢潤

ページ範囲:P.1396 - P.1400

 老人であるが故に注意を要する呼吸器疾患,老人であるが故にしばしばみられる呼吸器疾患がある。ここでは老人における慢性呼吸器疾患を生活指導,環境指導の面からとりあげてみた。

老人の心不全

著者: 小沢利男

ページ範囲:P.1401 - P.1404

 わが国の死因統計によれば,心臓疾患は,中枢神経系の血管損傷,悪性新生物についで第3位となつている。これを病型別に見ると,心臓弁膜症は一般に減少傾向を示すに反し,動脈硬化性心疾患は1964年には1950年の2,5倍,その他の心筋変性も3倍以上に増加している。高齢者における心臓病は今後もますます増大することが予想せられ,臨床家にとつても大きな問題といえよう。

<話合い>老人患者の診かたと生活指導

著者: 日野原重明 ,   佐々廉平 ,   吉川政己

ページ範囲:P.1406 - P.1412

 急速な医学の進歩は,老人人口の増加をもたらし,そのため老人患者もふえている。そして,老人の病気には老人特有の現われかたがある。老人患者を診るときの注意点,また老人が寿命を全うするだけでなく,健康に活躍するためには,どのような生活指導が必要であろうか。

基礎医学

老化の生理

著者: 相沢豊三

ページ範囲:P.1413 - P.1416

 近年,本邦においても平均寿命の延長につれ老年者に関する研究はしだいに発展してきた。しかしながら,老化は生命現象とも直接的関係をもつものであり,その全面的な解明はかならずしも容易ではない。したがつてその研究も老化の本態追求の手がかりとなるべき諸現象の研究が行なわれているのが現状であり,今回はこの立場から老化の生理をとりあげてみた。

診断のポイント

老人の黄疸

著者: 高橋忠雄

ページ範囲:P.1417 - P.1418

 ほかのどの病気についてもいえることかとは思うが,黄疸という症状の鑑別診断にあたつては,とくに年齢という点の考慮がきわめて大きな意義をもつている。ことに乳幼児の黄疸や,若年者に発見されるtransferase deficiencyにもとづくconstitutional jaundiceについては,その感が深い。しかし,一方老齢者での黄疸では,それ以上に診断の過誤が重大な結果をもたらすことになるので,鑑別にはきわめて慎重を要する。

老人の正常値をどう考えるか

著者: 松木駿

ページ範囲:P.1419 - P.1420

正常値と標準値
 すべての医学的測定値は,それと比較して異常かどうかを決めるために,正常値が必要である。正常値は普通正常人(normal men)から得られた値であるが,正常人をどのような定義で決めるかが問題で,実際には正常と思われる人(probablynormal men)の値ということになる。病気を除外するのにどのような検査を行なつて,またどのような判定基準で正常としたかを考えると,それが真の正常人であつたかどうか自信がなくなつてしまう。病気以外にも経済状態,食事内容,ふとつているかやせているかなどの栄養状態,季節などの影響を受ける可能性のある測定値も少なくないであろう。そうなると正常値(normal value)は現段階で簡単に決めるべきものではなさそうである。しかし実際にはある基準となる値が必要であるから,それを正常値でなくて標準値(standard value)とよぶのはどうであろうか。標準値は1つの"ものさし"と考えれば,よりよいものさしができたらそれに換えてゆこう。従来正常値として報告されているものは標準値として理解して,その値が得られた対象の条件をなるべく詳細に記載しておいてほしい。年齢,性別はもとより病気を除外するための検査法や判定基準,栄養状態,経済状態を想定できるような事柄,できれば材料採取の季節などである。それらを集積すればやがて真の意味の正常値が得られるのではなかろうか。

治療のポイント

脱コレステロール剤に期待できるもの

ページ範囲:P.1423 - P.1425

 主たる脱コレステロール剤についてその特性,副作用などを述べ,コレステロールを下げることが,粥状硬化性疾患の予後にどのような利点があるのかについてふれてみたい。

高齢者の胃潰瘍

著者: 中村卓次

ページ範囲:P.1426 - P.1427

高齢者の胃潰瘍の種類
 最近われわれが高齢者の胃潰瘍に遭遇する機会が急速に増加してきている。これは最近の平均寿命の延長に伴い,高齢者の人口が増加していることや,診断技術の進歩によるところが大きいと考えられるが,実際に高齢者の胃潰瘍羅病率が他の年代に比し比較的高く,種々な理由で潰瘍になりやすいといわれている1,3,5)
 高齢者の胃潰瘍にはつぎの3種類のものが考えられる。(1)高齢に達してから初発し,若年者潰瘍と種々の点で異なつた特徴を有するもの。(2)若年期に初発し,難治性で老年期にいたつたもの。(3)高齢者特有の急性潰瘍。

他科との話合い

老人の骨と関節

著者: 森崎直木 ,   春日豊和

ページ範囲:P.1459 - P.1465

腰や肩,膝などの痛みを訴えて内科を訪れる患者は非常に多い。このような患者のなかには,どのような骨の病気が含まれているのだろうか。レ線写真の読みかたを中心に。(グラフを併読されたい)

グラフ

老人の骨・関節障害

著者: 森崎直木

ページ範囲:P.1385 - P.1390

 老年期になると骨・関節にも変性消耗現象ないしは代謝異常が現われて,そのための障害が発生する。その第1が変性消耗疾患としての変形性脊椎症,椎間板変性,変形性関節症であり,第2が代謝異常(あるいは内分泌異常)としての骨多孔症(粗鬆症Osteoporose)である。これによつて腰背痛,関節痛が起こり,あるいは歩行起居能力の減退をみるので整形外科として,重要な部門であるばかりでなく,実地医家も日常の診療上これらに関する知識を欠くことはできない。以下これらの疾患のほか,いわゆる五十肩(これも腱付着部などの消耗変性疾患とみなしうる),老人に多い骨の悪性腫瘍などについて,主としてレントゲン像を示して解説する。—なおべつに掲載した他科との話合いの項(91頁)を参考にされたい。

薬の反省

消化酵素剤

著者: 増田正典 ,   細田四郎

ページ範囲:P.1432 - P.1433

 ちかごろ綜合消化酵素剤というものが一つのブームのようである。国内だけでも20以上におよぶ製品が競つて発売されている。この時点において,綜合消化酵素剤の適応について再考することは意味のないことではあるまい。各種の綜合消化酵素剤のそれぞれの特性を考慮して,症例に応じたものを正しく使うように心がけるべきであり,ただ漫然と投与する愚は避けるべきであろう。

診断のポイント

妊婦の無症候性細菌尿

著者: 松田静治

ページ範囲:P.1421 - P.1422

意義と頻度
 婦人の尿路は解剖学的にも生理学的にも性器との関係が密接で,外陰,腟には生理的状態においてすら,常在菌が数多く存在しているため,尿路はつねに感染の危機にさらされているといつても過言でない。事実男子に比べて婦人における尿路感染症の発生頻度は数倍にも達する。さらに加えて妊婦では尿路が妊娠により局所的な影響を強く受けるようになる。すなわち下部尿路(膀胱,尿道)は妊娠月数の進むにつれ,増大した子宮の圧迫を受け膀胱は形態的に変形をきたし,膀胱壁の弛緩が起こる。これの進んだ状態として分娩時には児頭の圧迫などの影響も加味されるから必然的に産褥期に短期間の膀胱麻痺をまねきやすい。したがつて妊婦には尿滞留などの誘因により細菌感染の機会が増加するのは当然である。しかもなお仕末の悪いことは自覚症状がほとんどないため,無症候性細菌尿といつても一般の関心をひかず,尿検査を行なわないかぎり看過されるおそれがあることである。このような潜在性の腎盂腎炎を含む妊婦の無症候性細菌尿(この場合細菌尿とは尿1ml当り菌数が105=10万以上のものをいう)はしばしばみられるもので,なかには数年間にわたり進行し,患者は腎不全症状がはつきりするまで重篤なことに気がっかずにすごしてしまうことがある。とくに注目すべきは妊娠中毒症患者に細菌尿の頻度が高い点で,これは高血圧患者に比較的高率に尿路感染症が合併しているという報告とあわせて興味深い。

治療のポイント

慢性関節リウマチ

著者: 佐々木智也

ページ範囲:P.1428 - P.1429

慢性関節リウマチの機能的予後は絶対に不良か
 どのように医師が努力しても予後絶対不良の慢性疾患に対しては,本来そうであつてはならないことは承知していても,医師も神ではないので治療に対する熱意が沮喪しがちである。慢性関節リウマチrheumatoid arthritisは絶対になおらないという誤つた考えかたが広く信じられているので,この病気もある意味で医師からみはなされやすいものである。しかし,多数例についてその予後を調べてみると,初期に入院を要する程度の者のなかでも重度の身体障害者となるのは約10%にすぎず,全患者の1/3はほとんど機能障害を残さずに病勢が停止するものである。この数字は十分な治療が長期にわたつて行なわれるならば,さらによい結果に変えうるものと思われる。すでに相当程度の障害を発生した者についても,何年間かにわたり適切な治療を継続すると,機能的にいちじるしい改善のみられる事実(間 得之,1965)はこの考えかたを支持するものである。希望があるのであれば,医師はどのようにすべきであるのか。

外科にまわしてほしい高血圧

著者: 和田達雄

ページ範囲:P.1430 - P.1431

手術によつて治療できる高血圧症の種類
 高血圧症はいろいろな原因によつて発生するが,このうちの相当数のものが手術によつて軽快もしくは治癒することが知られている。現在のところ外科的に治療しうる高血圧症は,つぎのように分類されると思う。
 1) 内分泌性高血圧症

ファースト・エイド

アナフィラキシー・ショック

著者: 堀内淑彦

ページ範囲:P.1436 - P.1437

救急処置
 1) 昇圧剤,抗ヒスタミン剤の投与
 2) 抗炎症ステロイド剤の静注

器械の使い方

ネブライザーの使いかた

著者: 藤本淳

ページ範囲:P.1438 - P.1440

ネブライザーのいろいろ
 ネブライザー(nebulizer)は0.5〜3μ程度の微粒子を含んだエロゾル(aero-sol)を発生せしめる器具につけられた名称で,エロゾル発生器(aerosolgenerator)ともいわれる。一般には霧吹きの原理によつて作られているが,最近では超音波を利用したものも市販されるようになつた。霧吹きの原理を応用した吸入用の粒子作製器にはネブライザーのほかに蒸気吸入器やアトマイザーとよばれているものがあり,これらは3μ以上の大きい粒子が主として含まれている。また気道に湿潤性を保持させるために吸入ガスの湿度を増加させるものとして加湿器(humidifier)がある。
 上記した各種の器具はいずれも気道が外界に開放されていて,呼吸運動によりガスや微粒子が気道内に入ることを医療面に応用せんとして作られたものである。

正常値

日本人の性年齢別基礎代謝

著者: 中村正

ページ範囲:P.1468 - P.1470

 基礎代謝熱量(以下基礎代謝量)は他の生理機能値と同様にかなりの個人差があり,また同一人でも日によつて5%程度の変動がある。一般に基礎代謝が体表面積によく相関する事実から(ただし熱帯では体重との相関が大きいとするGalvao1)の説もあるが),単位体表当たり値で標準値が示されていることはいうまでもない。
 ところがこの場合につぎのような問題がある。基礎代謝測定実験の結果を,x軸に体表面積を,Y軸に実測代謝値をとってプロットしたとする。そこで,休表面積xと代謝yとの間に高い相関関係が認められたとしても,かならずしもxに対するyの回帰直線が座標の0点をとおるとはかぎらない。しかるに,基礎代謝量を体表当たりで表わすということはy/x=Constant,すなわち測定値の分布が全員平均点(x,y)と0点とを結ぶ直線に沿つていることを前提とした表わしかたである。厳密には,実験値をもととして,標準値は体表面積値に対する基礎代謝絶対値の回帰方程式(y=ax+b)のかたちで表わすべきである。

症例 心音図の読みかた(1)

機能性雑音と僧帽弁膜症の三つの症例

著者: 楠川禮造

ページ範囲:P.1481 - P.1485

心音図を読む前の準備
 心音図を実際に読むにあたつてその前に,つぎの二つのことをぜひ準備しておきたい。
 第1はその患者について病歴,現症,簡単な検査成績たとえば血圧,胸部X線写真,心電図などを知つておく必要がある。とくに心音は慎重に残すところなく聴診し,聴診所見によつてあらかじめ診断を樹立しておき,後で心音図を見るようにするのが望ましい。聴覚は時間的分析の点では心音図に劣るが,音調,すなわち周波数分析については心音図のはるかにおよばないすぐれた分析力をもつているからである。他の身体的所見および臨床検査成績は心音図による診断の決定に役だつばかりでなく,その疾患の程度を決定するうえにも重要である。

かきの打ち子喘息—ホヤ喘息

著者: 城智彦 ,   勝谷隆 ,   大塚正

ページ範囲:P.1486 - P.1490

 「かきの打ち子喘息」は典型的な職業病の一つで,アレルギーの原因を明らかにすることのできた数少ない喘息の一つである。広島周辺のかきのむき身作業者のあいだに数百名以上の患者がいるが,広島以外でも,かき業者や真珠養殖業者のなかに同じような機転で喘息発作を起こす人があると思われるので,広く注意を喚起したい.

痛みのシリーズ・12

「いたみ」のしくみ論議

著者: 清原迪夫

ページ範囲:P.1474 - P.1476

 このシリーズを連載しはじめてから,読者の方々からさまざまな質問をいただいたが,今回はその中から問題点を拾つて,対話形式でまとめてみた。

FOREIGN MEDICAL BOOKS

最近のLuisada教授の著作から

著者: 坂本二哉

ページ範囲:P.1434 - P.1435

 数々の力作をやつぎばやに出版するので有名なLuisadaが,最近興味ある著作を著したので紹介することにしよう.

グラフ

痛風の臨床

著者: 吉村隆

ページ範囲:P.1382 - P.1383

痛風はいまやありきたりの関節疾患といえるが,いまだにリウマチと混同されたり,瘭疽,蜂巣織炎などの感染性疾患に誤診される場合が多い。ここでは診断に必要な特徴ある臨床像を示したが,性別,発病年齢,遺伝,体質,食習慣なども診断の助けになる。痛風は尿酸代謝異常により高尿酸血症を示し,慢性かつ進行性の全身病で,放置すれば腎不全,脳血管障害などの合併症が直接の死因となる。しかし早期に診断し,適切な治療を継続すれば病気の予後は極めて明るい。治療はcolchicine,phenylbutazoneなどで急性発作をすみやかに抑制し,probenecid,sulfinpyrazoneなどの尿酸排泄剤で代謝異常を改善せしめるが,最近ではHPP,BCPさらにα-ketophenylbutazoneなどが登場し,病勢コントロールはますます容易になつてきた。

検査データの考えかたとその対策

末梢血液中に幼弱白血球をみたとき

著者: 小宮正文

ページ範囲:P.1377 - P.1377

 末梢血液中に幼弱白血球の出現してくる状態は簡単にいえば白血球の左方推移像,白血病様反応,白血病ということになる。
 白血球には好中球,好酸球,好塩基球,リンパ球および単球の5種があつて,理論上ではこれら5系統の細胞について,おのおの上記3つの機転による病態が考慮される。しかし,このなかで日常もつとも遭遇しやすいのは好中球系の病態であつて,したがつて,好中球系についての知見がもつとも豊富に集められている。以下,この点を中心に記述する。

If…

当たつた単独結核腫の診定—杏雲堂病院長 塩谷卓爾氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.1442 - P.1443

医学に進むことは決められていた
 長谷川 お父様もお兄様も医師でしたから人生のコースは,すでに決まつておりましたか。
 塩谷 父は福島の須賀川医学校の校長をしており,そのころ後藤新平を教えました。後藤新平の名古屋時代に岡崎病院長をやりましたが,51歳で,私が3歳のときに死にました。

私の意見

Doctor-nurse relationによせて

著者: 笠間雪雄

ページ範囲:P.1444 - P.1444

 病院は他の企業に比較し,とくに対人関係が重要視される職場である。種々な目的のために勤務する職員,医療を受けようとする患者,その他の人が病院に集まり,そのため人と人との接触は多く,対人関係は複雑である。また病院を構成している人間関係の綜合がその病院特有の雰囲気をかもし出す。そのうえ各部門の対人関係の不調整やtroubleは,患者へのserviceの低下はおろか,不満のはけ口として患者へのやつあたりとなつてさえ現われる危険性もある。そのため近年病院における対人関係を円滑にするため病院管理の近代化,組織の改善に努力がはらわれてきた。
 病院の中核となるものは医師・看護婦間の職業的team workである。戦後このdoctor-nurserelationにも大きな変化が起こつた。看護婦は医師の従属的上下関係より技術的専門職業として認められるようになり,その地位向上の結果,職業的には医師と対等な立場に立つて医療に従事することとなつた。すなわち看護婦は総婦長をpyramidの頂点として婦長,主任看護婦,看護婦というchain of commandで結ばれ,総婦長の指揮下に各科へ配属され,看護部門を担当し,また随時配置転換される。この制度の長所は多々あるが,一方医師の側より看護婦に対して以前よりも多くの批判が出てきていることも事実である。

ゆりかごから墓場まで1冊のカルテを

著者: 児玉武伊知

ページ範囲:P.1445 - P.1445

注射の嫌いな医師
 だいたい子どもに注射を多用する医師と注射を歓迎しない医師とがある。私としては注射をあまりやらない(採血はのぞいて)医師のほうが技倆は一般にすぐれていると考えたい。私も診断あるいは予後の診たてについて自信の乏しかつたころには注射を多用した思い出がある。また注射の嫌いな医師にも,一つは小児におよぼす注射の弊害について認識されている方と,もう一方は子どもが可愛いそうだからとか,あるいは子どもに泣かれるとうるさいからというタイプの先生もいられる。いずれにせよ,子どもにはなるべく注射をされない開業医が一般に繁盛しているように思うがどうであろうか。乳児でも注射をやらない医師には,診察時に十分協力してくれることを日ごろより感心している。現状では泣き声で騒々しい小児科の診察室を内科のように静かな状態に近づけてゆくのもわれわれの努力次第ではなかろうか。

私のインターン生活

4日の研修2日のバイト

著者: 山科正平

ページ範囲:P.1448 - P.1448

 現在僕たちはインターン制度を拒否して,この1年間を自主的医学研修の第1年目と規定して大学内で医学研修を行なつている。よく「今年のインターンは研修医とよぶそうですね。」といわれるが,これには「今年からインターン生は存在しなくなつたのであり,新しくインターンという言葉を翻訳しなおして研修医となったのではありません。」と答えている。

この症例をどう診断する?・15

出題

ページ範囲:P.1380 - P.1380

症例
 女66歳
 患者は生来しごく健康で,これといつた病気にかかつたことはなかつた。しかし,健康にはよく注意するたちで,集団検診などは積極的に受けていたが,どこの異常もいわれたことはなかつた。血圧も140前後とのことである。ところが,1月2日の夜半(2時ごろ)急激な前胸部ならびに背部の圧迫感のため眠りからさめた。この胸部の不快感は胸を前後からはさみつけられるような感じであつた。発作後,約20分ぐらいで,自家用車で病院につれてこられたが,胸痛はいまだ持続し,発汗が認められていたが,チアノーゼはなかつた。入院時にオピスタン2ccが注射され,胸痛は発作後60分ぐらいで,徐々に消失している。発作前後を問わず,嘔気,嘔吐はみられなかつた。

討議

著者: 梅田博道 ,   土屋雅春 ,   高橋淳 ,   市川平三郎 ,   田崎義昭 ,   和田敬

ページ範囲:P.1499 - P.1503

病理の部位が問題となる症例
 梅田 和田先生が簡単だとみずから称する症例を。
 和田 この症例にはごまかしがひとつもありません。ということは,お読みになつたそのものずばりです。ただしひとつだけひつかかるというのは,私がいままでみたことがない症例であるということです。それは,むずかしいという意味じやなくて,病理の部位とかそういう意味においてね。

ルポルタージュ

天理よろづ相談所憩の家を訪ねて

著者: 張知夫

ページ範囲:P.1496 - P.1498

世のなかにたくさんおられる,生活に疲れ,病に苦しむ人々におやさとに帰つていただき,その人々が心も体も共に憩うことのできる場所として作られたのが,この"憩の家"です。 —案内書より—

統計

医師の死亡

著者: 菅沼達治

ページ範囲:P.1379 - P.1379

 わが国の人口動態統計には職業別の死亡統計がありますが,医師だけを抜き出した統計は,ここ10数年間集計されておりません。そこで昭和39年1月から9月までの全国の死亡票約50万枚のうちから医師の死亡票を抽出しますと692枚となつております。このうち女子は22,33歳未満の男子2であり,ここでは30歳以上の男の医師の死亡668について観察することにします。
 この668名の死亡をもとにして,1年間の死亡数を推計しますと約920名になります。ここで医師の死亡率を一般国民の死亡率と比較するわけですが,医師の基礎人口は,医師法にもとづいて毎年末現在で医師の方々に届出をお願いしている「医師・歯科医師・薬剤師調査」の結果をもちいることにします。この調査はかなり完全性の高いものでありますが,きわめて高齢の方で,すでに無職となつている医師などに多少の届出もれのあることも考えられます。したがつて,表にかかげた死亡率よりは,医師の場合は多少低率となることが考えられます。30歳以上の総数では医師は一般国民よりも33%の低率であり,これを年齢別に比較しても,どの年齢層でも医師のほうが低いことが認められます。とくに30歳代の若い医師は一般国民よりも4〜5割低率であることがめだちます。それ以後の年齢でも,1〜3割低率となつています。

Bed-side Diagnosis・10

A Case of Acute Epigastric Pain in a Middle Aged Man Simulating Perforated Peptic Ulcer

著者: 和田敬

ページ範囲:P.1472 - P.1473

Dr. A, a surgical intern, picks up the telephone and calls the operator.
Dr. A "This is Dr. A speaking. Would you place* an emergency call for Dr. B? Dr. C and I will be here at Ward H. Thank you."

文献抄録

現代医学における計算機の役割とその限界—E. Goldberger:How Physicians Think, 1965, Appendix 2

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.1478 - P.1478

 はじめに:JAMAの1966年6月13日号は"現代医学と計算機"の特集をやつている。計算機シンポジウムの論文が,3篇と計算機に関する寄稿論文が7篇という,はなばなしさである。なお同じ号のJAMAの社説欄には"現代医学における計算機の役割"というテーマの論説があつて,一応この特集の"締めくくり"をしている。しかし,この"論説"を読んでみると,計算機についてある程度の予備知識がないと,ぴんとこないところがあるので,今回は,もつとわかりやすい上記の"計算機による診断"というE. Goldbergerの解説のほうを,ごく簡単に紹介したい(蒲田)。
 まず,計算機の種類について簡単に紹介する。

日常診療と悪性貧血—Blood 27:599-610, May, 1966;Brit. Med 1:1149-1151, May 7, 1966

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.1479 - P.1479

 悪性貧血,つまりB12欠乏症は日常診療でそう多いものではない。しかし,そう珍しいものでもないようである。日常診療におけるその頻度は,医師の診療様式によつておおいに左右される。
 まずたいせつなのは,悪性貧血の古典的三主徴,すなわち非力,舌痛,四肢のしびれとぴりぴりする感じは,もはや日常診療ではほとんど絶無といつてもよいということである。これは,近年B12または肝臓製剤が保健薬のなかに少量ながら含まれているからであろうと思われる。したがつて,われわれのみるのは,たいてい,悪性貧血のない悪性貧血症,つまり軽症のB12欠乏症がほとんどである。

話題

第7回日本精神身体医学会から

著者: 金子仁郎

ページ範囲:P.1405 - P.1405

 第7回日本精神身体医学会総会は去る5月16,17日の2日間,大阪市御堂会館において,金子会長のもとに開催され,心身医学に関心をもち,治療あるいは研究をしている内科,精神科,産婦人科,外科,皮膚科,小児科など各科の医師,研究者が約500名参会し,研究発表ならびに討議を行なつた。
 今回の学会では,3つのシンポジウムと77の一般演題が発表されたが,一般演題の申込数が非常に増したために,誌上発表にまわさねばならぬものがいくらかあり,さらに演説時間を5分のものと8分のものを分けねばならなかつた。このように発表数が増すことは喜ばしいことではあるが,十分な発表ならびに討議の時間が得られず,将来は演題数を制限するなど,プログラム委員会によつて検討する必要を痛感させられた。また同時に各地方の分科会をさかんにし,そのほうでも消化してもらうことも必要であると考えられる。

ニュース

中央社会保険医療協議会の動き

著者:

ページ範囲:P.1471 - P.1471

 今年にはいつてから非公開で10回の全員懇談会をかさねていた中央社会保険医療協議会(中医協)は,6月末で全員懇談会をうちきり,東畑会長ら公益委員4名は,診療側,支払側との個別懇談会をひんぱんに行なつて,正式総会の開催を急いでおり,8月中には総会が開かれそうだ。
 これまでの懇談会で提出された問題は,診療報酬の適正化,薬価基準の合理化,医療経営実態調査の実施,診療報酬13.5%の引上げ,歯科診療の特殊性,処方せんの調剤受付手数料50円の設定などである。これらのうち,診療側は物価・人件費の上昇に伴う診療報酬の13.5%引上げの優先審議を要求しており,一方,支払側は医療経営実態調査と薬価基準の問題の優先審議を主張し,先議争いの様相を示している。

ビジョンを欠く40年度厚生白書

著者:

ページ範囲:P.1477 - P.1477

 昭和40年度厚生白書(厚生行政年次報告)が7月末発表された。今回の厚生白書には,期待されていた長期厚生行政のビジョンもあまり見られず,せつかく昭和30年代をふりかえり,40年代を展望するという企画も,画一的なものに終つてしまつている。
 白書であるからには「厚生省として実行しようとしたこと,やらなければならなかつたことはこれこれであつたが,実現したのはこれだけで,その理由はこうであつた。将来はこのようにしようと思う」と国民にうつたえ,国民のあつい支援を受けながら,行政を発展させていくべきであろう。朝日新聞の社説も指摘したように,今回の白書はあまりにも自画自賛的なところが多すぎたのではあるまいか。われわれにもつとも関係の深い医療について「医療保障制度など関連制度の発展とあいまつて,国民医療はいちじるしい進展をとげている」といつていることなどが,そのよい例であろう。

今月の表紙

「スペインの薬局」

著者: 本田一二

ページ範囲:P.1480 - P.1480

 ロンドンのウェルカム医学史博物館には,中世のアラブ,17世紀のイタリア,イギリスなど昔の薬局が5軒,当時そのままの器具や調度をそろえて,実物大に復元されている。
 写真は,スペインのグラナダにあつた薬局を店ごと全部買い占めて,ロンドンに運び再建したもの。タナに並んだ薬品のびんは,いろんな形のものがあるが,すべて人の手で美しく彩色され,薬品名が明示されて,すこぶるカラフルである。床が,白黒ダンダラ模様なのは,アラビア人の影響であろう。

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きのう・きよう・あした

著者: 山形敞一

ページ範囲:P.1441 - P.1441

 7月16日(土)昨目午後4時半,徳島空港に下り立つたときから覚悟していたことであつたが,徳島の暑熱にはさすがにまいつた。ホテルは冷房なのに扇風機が置いてあるので不思議に思つていたが,夜中の1時ごろに冷房がとまると同時に目がさめて,なんともやりきれない。窓をあけると少しは涼しいが,蚊が入つてくる。やむなく,また窓を閉め,扇風機の風力を利用して,ようやくまどろんだというしだいであつた。朝9時半に学術会議第7部会総会の会場である徳島大学医学部図書館に行くと,すぐ昨夜の暑さが話題となり,K会員のごときは夜中に水風呂に入つてみたがどうしても眠れなかつたということだつた。
 午前10時から会議が始まる。さすがに冷房があるので議事もはかどる。懸案の医学部卒業後の医師(インターン,レジデント,医局員など)の教育制度と研究制度のありかたについて議論が白熱する。このためには,医学部附属病院のありかたを考えなおして,教育と研究と診療の根本体制を緊急に再検討すべきであるということに意見が一致し,秋の総会までに特別委員会設置の具体案をまとめようということになつた。正午すぎに会議をいつたん休憩して,眉山ホテルの知事招待会に行く。知事は明石と淡路島と鳴戸を結ぶ瀬戸大橋架橋の重要性を説く。世話人の徳島大学教授のK会員もさかんに必要性を強調している。現地にきてみてこれが徳島の最重要問題であつたことに気づく。

アメリカ南部の大学に留学して

著者: 飯田喜俊

ページ範囲:P.1494 - P.1495

差別反対運動の黒人指導者,キング氏の出身地
 私は3年前,アメリカ南部,ジョージア州,アトランタ市のEmory大学,内科(腎臓病科)に留学する機会を得た。毎日が楽しい,なつかしいことばかりであつたがその一端をここに述べてみようと思う。
 アトランタ市はジョージア州の州庁の所在地,アメリカ南東部では一番大きい,人口約百万の都市である。ジョージア州といつてもちよつとピンと来ない方もあるかも知れないが,有名なフロリダ州と接し,黒人問題で有名になつたアラバマ州の東に位置しており,以前は綿産業の中心であつた。しかし近年では自動車工業なども盛んになり,発展しつつある州である。人々はいわゆる"Southern hospitality"といつて一般に素朴かつ親切であり,私も常にat homeの気持を持つことができた。アトランタ市はこの州のほぼ中央にある。かの映画や文学でも有名になつた「風と共に去りぬ」はこの市を舞台にして展開されているのであり,かつてはここは南北戦争の中心の一つであつた。ちなみにこの『風と共に去りぬ』の著者,M.ミッチエル女史は約15年前に交通事故で死去したのであるが,その際かつぎこまれ,息をひきとつたのは私のいた病院においてであつた。また有名人といえば,最近黒人でノーベル賞をもらつたマルチン・ルーサー・キング氏はこの市の出身で今もここで牧師をしており,黒人差別反対運動でははなばなしく活躍して一やく有名になつた人である。

脳波はどんな時に撮るか—内科医の立場から

著者: 後藤文男 ,   篠原幸人

ページ範囲:P.1491 - P.1493

脳波利用のために
 人間の脳波がドイツの精神科医Hans Bergerによつて発見され,発表されてからすでに30余年の年月が過ぎた現在,ようやく一般内科医にも脳波検査の有用性が認められてきた感がある。脳波は脳血管写と異なり患者にストレスを与えることもなく,副作用も考えられず,ポータブル脳波計を使用すれば動かせない患者にも施行でき,大脳の機能を知る示標として内科的神経的疾患の補助診断に欠かせないものの一つとなつた。しかしまだ一部の内科医には,脳波の価値と限界についての知識に乏しく,適応でない例でも無差別に脳波検査の依頼を行なつたり,また逆に脳波が威力を発揮するような例に脳波をとらなかつたりする場合がなきにしもあらずである。そこで脳波はどんなときに撮るべきか,どのようにすれば正しく依頼できるかを考えてみることにした。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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