文献詳細
文献概要
統計
医師の死亡
著者: 菅沼達治1
所属機関: 1厚生省統計調査部
ページ範囲:P.1379 - P.1379
文献購入ページに移動この668名の死亡をもとにして,1年間の死亡数を推計しますと約920名になります。ここで医師の死亡率を一般国民の死亡率と比較するわけですが,医師の基礎人口は,医師法にもとづいて毎年末現在で医師の方々に届出をお願いしている「医師・歯科医師・薬剤師調査」の結果をもちいることにします。この調査はかなり完全性の高いものでありますが,きわめて高齢の方で,すでに無職となつている医師などに多少の届出もれのあることも考えられます。したがつて,表にかかげた死亡率よりは,医師の場合は多少低率となることが考えられます。30歳以上の総数では医師は一般国民よりも33%の低率であり,これを年齢別に比較しても,どの年齢層でも医師のほうが低いことが認められます。とくに30歳代の若い医師は一般国民よりも4〜5割低率であることがめだちます。それ以後の年齢でも,1〜3割低率となつています。
掲載誌情報