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特集 老人患者を診るとき グラフ
老人の骨・関節障害
著者: 森崎直木1
所属機関: 1東京女子医大・整形外科
ページ範囲:P.1385 - P.1390
文献購入ページに移動 老年期になると骨・関節にも変性消耗現象ないしは代謝異常が現われて,そのための障害が発生する。その第1が変性消耗疾患としての変形性脊椎症,椎間板変性,変形性関節症であり,第2が代謝異常(あるいは内分泌異常)としての骨多孔症(粗鬆症Osteoporose)である。これによつて腰背痛,関節痛が起こり,あるいは歩行起居能力の減退をみるので整形外科として,重要な部門であるばかりでなく,実地医家も日常の診療上これらに関する知識を欠くことはできない。以下これらの疾患のほか,いわゆる五十肩(これも腱付着部などの消耗変性疾患とみなしうる),老人に多い骨の悪性腫瘍などについて,主としてレントゲン像を示して解説する。—なおべつに掲載した他科との話合いの項(91頁)を参考にされたい。
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