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特集 老人患者を診るとき 治療のポイント
高齢者の胃潰瘍
著者: 中村卓次1
所属機関: 1東京都養育院付属病院外科
ページ範囲:P.1426 - P.1427
文献購入ページに移動最近われわれが高齢者の胃潰瘍に遭遇する機会が急速に増加してきている。これは最近の平均寿命の延長に伴い,高齢者の人口が増加していることや,診断技術の進歩によるところが大きいと考えられるが,実際に高齢者の胃潰瘍羅病率が他の年代に比し比較的高く,種々な理由で潰瘍になりやすいといわれている1,3,5)。
高齢者の胃潰瘍にはつぎの3種類のものが考えられる。(1)高齢に達してから初発し,若年者潰瘍と種々の点で異なつた特徴を有するもの。(2)若年期に初発し,難治性で老年期にいたつたもの。(3)高齢者特有の急性潰瘍。
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