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ビジョンを欠く40年度厚生白書
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ページ範囲:P.1477 - P.1477
文献購入ページに移動白書であるからには「厚生省として実行しようとしたこと,やらなければならなかつたことはこれこれであつたが,実現したのはこれだけで,その理由はこうであつた。将来はこのようにしようと思う」と国民にうつたえ,国民のあつい支援を受けながら,行政を発展させていくべきであろう。朝日新聞の社説も指摘したように,今回の白書はあまりにも自画自賛的なところが多すぎたのではあるまいか。われわれにもつとも関係の深い医療について「医療保障制度など関連制度の発展とあいまつて,国民医療はいちじるしい進展をとげている」といつていることなどが,そのよい例であろう。
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