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昭和40年度厚生白書(厚生行政年次報告)が7月末発表された。今回の厚生白書には,期待されていた長期厚生行政のビジョンもあまり見られず,せつかく昭和30年代をふりかえり,40年代を展望するという企画も,画一的なものに終つてしまつている。
白書であるからには「厚生省として実行しようとしたこと,やらなければならなかつたことはこれこれであつたが,実現したのはこれだけで,その理由はこうであつた。将来はこのようにしようと思う」と国民にうつたえ,国民のあつい支援を受けながら,行政を発展させていくべきであろう。朝日新聞の社説も指摘したように,今回の白書はあまりにも自画自賛的なところが多すぎたのではあるまいか。われわれにもつとも関係の深い医療について「医療保障制度など関連制度の発展とあいまつて,国民医療はいちじるしい進展をとげている」といつていることなどが,そのよい例であろう。
白書であるからには「厚生省として実行しようとしたこと,やらなければならなかつたことはこれこれであつたが,実現したのはこれだけで,その理由はこうであつた。将来はこのようにしようと思う」と国民にうつたえ,国民のあつい支援を受けながら,行政を発展させていくべきであろう。朝日新聞の社説も指摘したように,今回の白書はあまりにも自画自賛的なところが多すぎたのではあるまいか。われわれにもつとも関係の深い医療について「医療保障制度など関連制度の発展とあいまつて,国民医療はいちじるしい進展をとげている」といつていることなどが,そのよい例であろう。
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