文献詳細
文献抄録
日常診療と悪性貧血—Blood 27:599-610, May, 1966;Brit. Med 1:1149-1151, May 7, 1966
著者: 浦田卓
ページ範囲:P.1479 - P.1479
文献概要
まずたいせつなのは,悪性貧血の古典的三主徴,すなわち非力,舌痛,四肢のしびれとぴりぴりする感じは,もはや日常診療ではほとんど絶無といつてもよいということである。これは,近年B12または肝臓製剤が保健薬のなかに少量ながら含まれているからであろうと思われる。したがつて,われわれのみるのは,たいてい,悪性貧血のない悪性貧血症,つまり軽症のB12欠乏症がほとんどである。
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